骨挫傷 2015.09.25
骨挫傷はMRIの登場以降の概念です。
レントゲンやCTでは指摘できない骨髄浮腫や出血を伴う骨粱の微細骨折をみているものと考えられています。
直接の打撲によるものと、関節で骨同士が衝突しておこるものとがあります。
MRIでは境界不明瞭な「骨髄浮腫」として認識され、T1強調像で低信号、T2強調像で等~高信号を示します。
骨挫傷自体の所見は通常数カ月で消失します。
交通事故により、けがを負い、MRI撮影にて骨挫傷の傷病名を付けられた場合であっても、後遺障害の認定は困難なものと思われます。
受傷時から一貫して疼痛が残存しているのであれば、14級9号の可能性はあります。
骨挫傷の所見をもって12級13号や機能障害での認定はほぼ不可能でしょう。
外傷の発生機転を反映し、他の合併損傷が無いかをよく精査した方がいいでしょう。
≫ 一覧へ戻る