交通事故コラム

整骨院は関係ない!? 2014.09.20

先日、後遺障害のことで話を聞いてみたいという方からご相談のお電話をいただきました。

話を聞いてみると病院と整骨院に通院していて、今月末で症状固定の予定とのことだったので、
「先に病院の診断書や診療報酬明細書、整骨院の施術証明書の写しを保険会社から取り付けてから相談にお見えいただければ具体的なアドバイスができますよ。」
とお伝えし取り付けていただくことになりました。

後日、「保険会社から資料が届いた」との連絡があり、資料を持参の上弊所にお越しいただきました。
資料を拝見していると、病院の診断書と診療報酬明細書はあったのですが整骨院の施術証明書がありませんでした。
「整骨院の施術証明書がありませんが?」と尋ねると、
「後遺障害の申請には整骨院の治療は関係ないので病院の診断書だけ送ると保険会社の担当者に言われ、いまある分だけが送ってきました」

整骨院の施術が等級認定においてプラス材料になるかどうかは置いておいて、整骨院の施術、通院実績も後遺障害の認定に影響はあります。

後遺障害の認定は自賠責調査事務所という機関が行います。
自賠責調査事務所は提出された書類をもとに後遺障害の有無を判定します。

事前認定で後遺障害の申請を行った時、上記のように保険会社の人間が独自の判断で後遺障害の審査には関係ないと提出する資料を勝手に選別してしまえば本来の症状を反映されないという事態がおこります。

このようなケースにでくわすと、被害者の方に対して、ますます事前認定での後遺障害の申請を勧められなくなってしまいます。

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