整骨院の行く末 2014.03.28
交通事故患者で成り立っている整骨院にとって今後厳しい状況が続きそうです。
朝日新聞の記事では
2012年までの5年間で、交通事故件数は76万件から66万件に減った。負傷者は94万人から82万人に減少。一方、12年度までの5年間で、接骨院が自賠責に請求した総施術費は452億円から673億円と1・5倍に増えている。
接骨院を営む柔道整復師らでつくる公益社団法人・日本柔道整復師会によると、接骨院による自賠責への請求が増えた一因には、交通事故患者を抱き込んでの不正・過剰請求がある。
朝日新聞デジタル2014年3月22日
と報じられました。
その例として生後6か月の赤ちゃんが腰痛と歩行困難を訴え、数か月受診したり、神奈川県川崎市に住む男性が40キロはなれたさいたま市の接骨院に半年間、1日も休まず通院していたことが紹介されていました。
事故の件数やけが人が減っているのに接骨院の自賠責に対する請求額が1.5倍に増えているというのは不正請求が原因と一概には言えません。
整骨院の数が急増していることが考慮されていないからです。
しかし、上記の例のように整骨院と不正請求は様々な調査から多くの院で存在するといわれています。その不信感を役所は抱えています。
保険金詐欺で逮捕される柔道整復師も後を絶ちません。
国土交通省や損保会社も本腰を入れて整骨院から自賠責への請求を厳しく審査するそうです。
様々な方法が考えられますが、新たに開業しようとする人たちにとっては相当厳しいものとなるでしょう。
私のお付き合いのある不正請求・過剰請求を行わない整骨院の方々にも影響がでてきそうです。
真摯に交通事故と付き合っている整骨院がきちんと営業していけるように今後も動向に注意していかなければいけません。
≫ 一覧へ戻る