お前のは後遺症ではない 2014.02.07
交通事故で後遺症が残ってしまい相手方損保に促されて申請をし、非該当という結果がきた。
非該当の理由の文書もついてきたが「相当因果関係が~、裏付けとなる他覚的所見が~」など読んでもさっぱり意味がわからない。
損保担当者は
「ずっと○○さんを見てきたので○○さんのケガは後遺障害に該当するはずなんですが・・・。異議申立という手段もあるのでそちらをしてみましょう。」
親身に話をきいてくれ、いろいろアドバイスをくれる。
「異議申立は本人の意見書だけあればできますから、この用紙に納得できない理由等を書いて私にお渡しください。レントゲンやMRIは以前撮ったものを使えるので大丈夫です!」
言われるがままにA4のプリントに一生懸命考え、思いのたけを綴り担当者に渡す。
3カ月経ったころに
「○○さん。残念ながら異議申立は認められませんでした。○○さんの状態は私が一番よく知っているのですが、認定されないと会社としては賠償金をお支払いできないんです・・・。でも○○さんの状態を考慮して、本来は●万円しか慰謝料を認められないんですが5万円増額で▲万円までお出しできるよう上司から了承を貰いました。」
二度も後遺症の存在を否定されたことが、
「お前の訴えている症状は後遺症ではないんだよ」
とダメ押しされたような感覚。
私の痛みは後遺症とは認めてもらえないのかと落ち込むも、ここまでやってだめだったんだからしょうがない。
担当者も一生懸命やってくれたし、諦めて示談しよう。
こんなケースは山ほどあります。
「任意保険会社は金の亡者で、不当に低い額で示談を迫ってくるから気を付けろ!」などという商業主義の大手弁護士事務所や勉強不足の行政書士のようなことは言いませんが、相手方損保はすこしでも支払額を抑えたいというのは明らかです。
なんでもかんでも疑っているというのも疲れますが、後遺障害のようなこれから先の人生ずっと付き合っていかなければならないかもしれない重大な問題には少し慎重になってもいいのではないでしょうか?
上記のケースから示談をせずに当事務所にご相談いただき後遺障害の認定を受け、数百万円増額して示談した方もおられます。
お気を付け下さい。
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