交通事故コラム

交通事故を取り巻く時代の流れ 2015.09.19

「Q&Aハンドブック交通事故診療」(監修:羽成守 編集:日本臨床整形外科学会)という書籍を購入しました。
この書籍は自動車保険の医療に携わる医師や事務担当に向けた交通事故診療のための手引書です。

今回出版されたもので第5版となります。

注文して昨日届いたばかりなので、まだ、ざっとしか目を通せておりませんが、目次を見てみると大きく違う点として、柔道整復師(整骨院、接骨院)に関する項目が挙げられます。
初版ではページ半分程度に医師と柔道整復師の違いが書かれているくらいですが、最新版ではおよそ20ページにわたり、柔道整復師に対する問題点が述べられています。

昨今、柔道整復師の急激な増加に伴う競争の激化、交通事故患者の施術費用の高騰が問題視されておりますが、本書では徹底して柔道整復師を排除しようという内容が記載されています。
(整骨院にかかるなら診断書は書きません、治療をしませんというポスターまで付いており、ご自由にご利用くださいとなっています)

中にはちょっと強引な理論ともとれるものがありますが、大筋最近の問題点等、傾向をつかんだ納得の内容となっています。

私は柔道整復師をなにがなんでも排除しなければならないとは思っておりませんが、実際に交通事故の相談を受け、施術証明書をみてみると、異常と言える通院頻度、過剰な部位数等でこんなに取るか!?というくらい目に余る高い施術費を請求している整骨院が少なくないのは事実です。

この書籍は整形外科医を中心とする医師に向けてのものですが、柔道整復師の方にも是非読んでいただきたいと感じました。
我々行政書士もそうですが、交通事故に関わる様々な人間の立場がここ数年激動しています。
周りの動向を注視し、気を引き締めながら仕事に邁進したいと思います。

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