交通事故コラム

連載 第7話「事前認定」 2014.07.12

「外部の機関ですか?」

「はい。自賠責損害調査事務所といって、自賠責保険に関する調査機関があります。
この機関では事故との因果関係や後遺障害の認定、保険金(賠償金)の支払いについてを判断するのですが、今回の事故が運行に起因するものかの判断を下してもらい、それに弊社も従うという方向で決まりました。」

「そうですか。わかりました。」

「つきましては相手方の車についている自賠責保険に関する情報が知りたいのですが、警察に人身事故の届けは出されましたか?」

「いえ、警察には届けていません。警察に届けなければ保険は使えませんか?」

「私有地内の事故ですから警察に届けを出していなくても保険の適用はできるのですが、相手方の自賠責保険がわからないと調査を依頼できないもので・・・」

「そういうことでしたら同じマンションの方なので直接聞いてみます」

コウくんの父親は、ぶつかった車の方に連絡をとった。
事情を説明すると「保険が使えるのであれば何でも言ってください」と親切に対応してくれたという。
相手方がとてもいい方だったのが不幸中の幸い。
教えてもらった自賠責保険の情報を保険会社の担当のフグ田さんに伝える。

「ありがとうございます。それから人身事故の届を出していない場合に必要になる書類が一通ありますので、そちらに署名ご捺印をいただき、調査依頼を提出します。」

「わかりました。それではよろしくお願いします。」

後日、保険会社から「人身事故証明書入手不能理由書」という書類が送られてきた。
人身事故の交通事故証明書を入手できなかった理由の欄に
駐車場、私有地などで発生した事故のため」
と記載し、署名捺印して送り返した。

それから1ヶ月。

そろそろどうしたものかこちらから連絡しようと思っていた矢先、フグ田さんから電話がかかってきた。

「結果が参りました。」

つづく

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